紙の厚さの話

用紙の厚さはmmではなくkgで表現されることが多いです。
なぜkgなのか?
って思う方も多いと思います。
この「kg」とは、実は用紙の厚さを目安として表しているものなのです。
これを知れば、
目的に応じた用紙の種類と厚さを選ぶことができます。
■用紙のkgとは
まず、紙の寸法の一つに「四六判(しろくばん)」というのがあります。 (他に菊判、A判などもあります) 原紙の大きさは788mm × 1091mmです。 これを1,000枚積み上げます。 その重さが55kgとか90kgということです。
数値が低いほど薄く、高いほど厚くなります。
単純に用紙1枚の厚みを測定した「mm」で扱う方法もありますが、ほとんどの用紙はかなり薄く、よほどの厚紙でない限り、1mmにもなりません。「0.123mm」のような数値になります。それでは分かりづらいので、斤量(kg)を使用しています。
■コピー用紙はどのくらいの厚さ?
コピー用紙は上質系の用紙で、60kg〜70kg程度の重さになります。
厚さはコート紙90kg、マットコート紙70kgと同じくらいです。
■紙の厚さの目安
連量 | 厚さの目安 | 特徴 | 用途 |
55kg | 0.08mm | 一般的なコピー用紙より少し薄い用紙です。 | ページ数の多い冊子の本文用紙などに良く使われます。 |
70kg 73kg 中厚口 | 0.08~0.10mm | 一般的なコピー用紙とほぼ同じ厚さです。 | 新聞折込やポスティングのチラシ、冊子の本文用紙などによく使われる、薄めの用紙です。 |
90kg 厚口 | 0.09~0.13mm | チラシやフライヤー、カタログなどの冊子の本文用紙に良く使われます。 | 一般的な折込チラシより少し厚いので、ちょっとしっかりしたチラシを作りたい場合にお勧めです。 |
105kg 110kg 特厚口 | 0.10~0.16mm | ある程度しっかりした厚みがあります。 | 商品パンフレットや会社案内によく使用されます。 ポスターや厚めのフライヤーにもお勧めです。 |
130kg 135kg | 0.13~0.19mm | しっかりした厚みがあります。 | 冊子の表紙やポスター、商品パンフレットなどによく使用されます。 |
150kg 180kg | 0.21~0.26mm | 郵便ハガキとほぼ同じ厚さです。 | DMやポストカード、冊子の表紙によく使用されます。 |
220kg | 0.25mm | ハガキよりも厚く、かなりしっかりとした厚さです。 | ポストカードはもちろん、ページ数の多い冊子の表紙にもお勧めです。 |
※注意
ただ同じkgでも、
紙の種類が異なれば厚みは異なります。
例えば
コート紙110kgの厚みは0.1mm
マットコート紙110kgの厚みは0.13mmです。
これは、製造機械のコーティング圧力により厚みに違いがあります。
マットコート紙の方がコシがあるように感じられます。
(薄) コート90kg < マットコート90kg < 上質90kg (厚)
ぜひ用紙を選ぶ際の参考にしてみてください。